思うように身長が伸びない理由

子供が成長期に入り、順調に成長していると親は安心ですね。
人の身長は人生の中で、成長期にしか伸びることはありません。
子供が小さいうちはそんなに気にならなかった身長も、小学校、中学校になるとどうしてもまわりの子と比較してしまいがちです。

遺伝だからしょうがない?

よく耳にする「身長は遺伝」という言葉。実は身長が親から遺伝する割合は、30%もありません。
日本人の平均身長はこの100年で10センチ以上高くなっています。
その原因として、食糧事情の改善があります。

戦後、欧米から高タンパクな食事が日本に入ってきました。
それまであまり肉類を摂らなかった日本人が、様々な形で肉を摂るようになり、年々平均身長は高くなってきました。

このことから考えられることは、身長が高くなるという事は、食生活を含む後天的な要因が大きなウェイトを占めているという事がわかります。

まわりの子よりも小さいけど原因は?

身長を伸ばす上で欠かせない3要素は「食事」「睡眠」「運動」なのは多くの方はご存知だと思います。

この3要素はどれか1つでも欠けると、順調な成長は難しくなります。
お子さんが偏食がちだったり、食が細かったりとお悩みの親御さんも多いとは思いますが、やはり1日3食しっかり食べるという事が大切になってきます。

睡眠に関しても、日本人の小学生の平均睡眠時間はこの30年で1.5時間も短くなってきています。

その原因として、塾や習い事など最近の小学生は大人顔負けのスケジュールをこなしています。
夜9時、10時に帰ってきて、それから食事をし、お風呂に入って11時、12時に寝るという生活習慣では、睡眠時に分泌される成長ホルモンを生かすことはできません。

最低でも夜10時にはベッドに入るなどを心掛けましょう。

スマホは成長の大敵!?

スマホの普及で日本人の生活は大きく変化しました。

しかし、便利になる反面、いろいろな問題も抱えています。
スマホだけではなく、ゲーム機などの使用が子供の成長にどんな悪影響を及ぼしているのか。

スマホに限らず、パソコンやテレビ、ゲーム機などの画面からはブルーライトという光が出ています。
このブルーライトを浴びることによって引き起こされる睡眠障害が問題なのです。
ブルーライト性質はその光を浴びると、成長ホルモンが正常に分泌されなくなるというものが最新の研究で明らかになっています。

子供たちは睡眠中に分泌される成長ホルモンの影響を受けることによって身長が大きくなっていきます。
このブルーライト、特に寝る前に浴びてしまうと、メラトニンという睡眠ホルモンの分泌が悪くなり、眠気が来なくなったり、眠りが浅くなったりなどの障害が起こります。

私たちの子供のころを思い出してみると、夜9時、10時には眠くなっていませんでしたか?
最近の子供たちは、私たちの子供のころに比べて、このブルーライトを浴びることが多く、11時、12時まで平気で起きている子も多く、又、朝の寝起きも悪くなっている子供が多くなっています。
ブルーライトの弊害は、目が悪くなるだけではありません。子供の身長お大きくしたいと考えているのであれば、せめて寝る前2時間はブルーライトを浴びないよう、心掛けるようにしましょう。

このように現代に子供たちのまわりには、成長を阻害するものが多く存在します。

昔から言われていることですが、早寝早起きなどの規則正しい生活習慣を身につけることが、子供の順調な成長には大切なことです。

今一度、生活習慣を見直してみてはいかがでしょうか。

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