たんぱく質？コラーゲン？アミノ酸？どれが良いのか

普段の食事以外とは別で摂取するものには実に多くのものがあります（プロテインやコラーゲンやアミノ酸など）

では実際、体づくりにはどれがよいのでしょうか。
よく「プロテインは筋肉がつくからやめた方がいい」「コラーゲンがいいらしいよ」という話を聞きますが、
実際には様々な誤解もあります。

たんぱく質もコラーゲンもアミノ酸も実は同じ類のもの

プロテインとは英語名でたんぱく質の事です。
また、サプリメントの「プロテイン」というものは、卵や牛乳や大豆から抽出したたんぱく質で、コラーゲンはたんぱく質の一種。さらに、アミノ酸というものはこれらたんぱく質が細かく分解されたものです。

つまりたんぱく質（コラーゲン）は結局のところ、アミノ酸がたくさん繋がってできてるものです。

たんぱく質は食べると胃や腸の「消化酵素」に消化・分解され「アミノ酸」へと分解されます。
「アミノ酸」まで細かく分解された後、ようやく腸から血液中へと吸収されて体のそれぞれの場所へと運ばれていきます。

そして運ばれて行った先で、その場所に合うもの（骨・筋肉・皮膚など）に組み立てられていきます。

勘違いしてしまう点として、サプリメントのコラーゲンを摂取すればそのコラーゲンがそのまま吸収され、ヒトのコラーゲンの部分にくっつくように思われがちですが、実際にはそのまま人のコラーゲンになりませんし、くっつくこともありません。

サプリメントに入っているコラーゲンは、魚や豚から取ったものだったりするので、同じコラーゲンであっても、人間の体にあるヒトコラーゲンとは構造が違います。

つまり、コラーゲンを摂取したとして、それがそのまま骨のコラーゲンになるのではなく、同じ消化吸収のプロセスを経てアミノ酸まで分解されます。
そしてその分解されたアミノ酸が体に吸収され先ほどと同じように各部に運ばれ、その運ばれた「アミノ酸」が材料となってようやく「ヒト・コラーゲン」が組み立てられるのです。

プロアスリートやプロモデルがアミノ酸を好む理由

消化・吸収の過程において、消化しきれないものは必ず生まれてしまいます。その消化しきれなかったものはどうなるか？
それは、体外に排出されてしまうのです。

100gの牛肉を食べたとして、実際に吸収されるのおよそ10%〜30%くらいといわれています。残りの80%は排泄されてしまいます。

しかし最初からアミノ酸を摂取するようにすれば、そのようなことは起こりませんし、
先ほどの牛肉の例と比べ、消化・分解するプロセスも省かれるので、飲んでから吸収されるまでが非常に短時間で済む事が、プロアスリートやプロモデルといった人に好まれるのです。

アミノ酸には更にこんな事も！

近年の研究では、それぞれのアミノ酸が単体でも様々な働きをすることが分かってきて、あるアミノ酸には成長ホルモンの分泌を促し、また別のアミノ酸は睡眠を深めるなどの働きがあります。ですので、単体ではどんな作用が得られるのかを目的に合わせて摂取しているのです。

こういった理由もあり、プロアスリートやプロモデルは体づくりにアミノ酸を好むのです。